妊娠中、「腰が痛くて寝返りもうてない」「立ち上がるのがつらい」といったお悩みを多く伺います。
実は、妊娠期の腰痛には“からだの自然な変化”が深く関係しています。
今回はその理由についてお話しします。
■ 妊娠中の腰痛は「ホルモン」と「姿勢」の影響が大きい
妊娠すると、体内で「リラキシン」というホルモンが分泌されます。
このホルモンは出産のために骨盤周囲の靭帯をゆるめ、
赤ちゃんが通りやすい状態を作ってくれる大切な役割を持っています。
しかし、靭帯がゆるむことで骨盤の安定性が低下し、
支える筋肉や腰の関節に負担がかかりやすくなります。
さらにお腹が大きくなるにつれて重心が前に移動します。
バランスを取るために背中を反らす「反り腰」の姿勢になりやすく、
腰の筋肉が常に緊張状態に。
これも痛みの大きな原因のひとつです。
■ 鍼灸師が見る「気血の流れ」と腰痛の関係
東洋医学では、腰痛は「腎(じん)」や「気血(きけつ)」の滞りとも関係すると考えます。
妊娠中は赤ちゃんに多くの血や栄養を送るため、
母体の“気血”が不足しがちになります。
また、下半身にエネルギーが偏りやすく、
「腰」や「骨盤まわり」に気の滞り(気滞)や冷えが生じることも。
■ 鍼灸でのケアのポイント
妊娠中の鍼灸治療では、刺激を強くせず、やさしい施術が基本です。
ツボも妊婦さんに安全なポイントを選びます。
たとえば:
三陰交(さんいんこう) … 足のむくみ・冷え対策
腎兪(じんゆ) … 腰のだるさや冷えに
委中(いちゅう) … 腰全体の血流を促す
お灸で温めるだけでも、腰まわりの血行が良くなり、痛みを和らげることができます
■ まとめ
妊娠中の腰痛は、ホルモンの働きや姿勢の変化による“自然なサイン”です。
でも、我慢しすぎる必要はありません。
体の巡りを整え、やさしくサポートしていくことで、
「痛みがやわらぎ、呼吸が深くなった」「夜ぐっすり眠れるようになった」と感じる方も多いです。
ママが心地よく過ごせることが、赤ちゃんにとってもいちばんの安心です。
気になる腰の痛みは、ぜひ一度ご相談ください。
【大倉山/大倉山駅/リンパマッサージ/マッサージ/ヘッドスパ/整体/肩こり/ヘッドマッサージ/オイルマッサージ/もみほぐし/マタニティ/産後骨盤矯正/骨盤矯正/鍼灸/眼精疲労/交通事故治療】
